ご意見伺いは「ご教示」?
それとも「ご教授」?

これだけは知っておきたい文章の基本

現代は短い言葉で、的確に伝わる文章を書く力、”短文力”が重要です。
そのちょっとしたコツや工夫点、広告業界のライティングスペシャリストがお伝えします。
広告制作に携わる人のみならず、すべての人の”短文力”アップに役立ちますように。
 
今回は曖昧なまま使われることが多い、ご意見伺いのフレーズについて見ていきます。
 

ご意見伺いは「ご教示」
それとも「ご教授」

「ご教示ください」「ご教授ください」どっちが正しい?

クリエイティブ制作では、デザインやコピーに関してつねにクライアントに確認を取りながら制作を進めていきます。
その過程では、よりクライアントのイメージに近いものを提出できるよう、あらかじめアドバイスを求めることも少なくありません。

このとき、皆様はどのように依頼のメールを送るでしょうか。
単に「アドバイスを下さい」という言い回しでは、少し乱暴な印象を与えてしまいます。間違いではないのですが、より丁寧に伝えるには、「ご教示ください」「ご教授ください」というフレーズが便利ですよね。実際によく使うという人も多いのではないでしょうか。

でもこれ、どちらが正しいのでしょうか。
私たちもつい迷ってしまいます。

「表紙案を作成しました。追加したいロゴのご要望がありましたらご教示ください
「リードを若干変更いたしました。こちらで良いかどうか、ご教授いただければ幸いです」

どちらも間違いではないように感じられてしまうのですが、じつはこの「ご教示ください」「ご教授ください」という言い回しには、明確な違いがあります。

教えてほしい」ときは「ご教示」が正解!

「ご教授」は、学問的な内容や専門的な技術について教え授けることを指す言葉です。
たとえば、
「先生にはパンフレットに掲載するメタボリックシンドロームの危険因子についてご教授いただきたく存じます」
といった具合です。

一方の「ご教示」は、情報を与えてほしいとき、相手の意見を知りたいときに使います。
すると、最初に紹介した例文は次のようになります。

「表紙案を作成しました。追加したいロゴのご要望がありましたらご教示ください」
相手の意見(情報)を知りたいので、「ご教示」でOK

×「リードを若干変更いたしました。こちらで良いかどうか、ご教授いただければ幸いです」
良いかどうか(意見)を教えてほしいという意味なので、こちらも「ご教示」が適切

せっかくの丁寧な言い回しも、間違って使ってしまっては台無しです。

制作過程でクライアントにご意見をいただきたいときは「ご教示」を使う、と覚えておくと迷わずに済むのではないでしょうか。

もちろん広告業界に限った話ではありません。ビジネス上のやりとりで、相手の意見を聞きたいとき、情報を知りたいとき、このフレーズは頻繁に使われます。
きちんと使い分けられるようになるといいですね!

 

クリエイティブにおけるキャッチコピーや文章は、的確かつ読ませる工夫が不可欠。
「これでちゃんと伝わる・・・?」と、お悩みを抱えている方も多いと思います。
そんなときはぜひ一度、弊社までお気軽にお問い合わせください。
ライティングのプロがとことんサポートいたします。


お問い合わせはこちらからどうぞ。
株式会社メッセ(東京都中央区京橋)

CONTACT お問い合わせ

 

株式会社メッセ

創業40年超、東京都中央区の広告制作会社です。日ごろよりクライアント様のご依頼にて、WEB、パンフレット、情報誌など広告媒体を通じて情報を届ける業務を行っております。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP